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APIとは?APIを活用して業務効率化を実現する方法

APIとは?APIを活用して業務効率化を実現する方法

APIとは、アプリケーション同士が連携して情報をやり取りするための仕組みです。これにより、異なるシステム間でデータをやり取りし、業務の効率化を図ることができます。
日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に伴い、APIの活用が急速に進んでいます。

この記事では、APIの基本概念とその業務効率化への活用法についてご紹介していきます。


APIとは

API(Application Programming Interface)は、アプリケーション同士が連携してデータをやり取りし、システム間の統合を可能にする仕組みです。
例えば、異なるシステム間でのデータ共有や操作を自動化し、業務の効率化やコスト削減を実現します。
特に、企業が自社のシステムと外部サービスを連携させることで、作業の自動化やリアルタイムでのデータ処理を可能にし、業務プロセス全体の改善が見込まれます。

APIの仕組み

APIの仕組みは、基本的にクライアントとサーバーの間で情報をやり取りするプロセスです。APIは、システム間の「橋渡し」として機能し、必要なデータや機能を安全かつ効率的に他のアプリケーションから取得できるようにします。APIリクエストを送信すると、サーバー側が指定されたデータやサービスを提供する形で応答します。これにより、複数のシステムが連携し、スムーズな業務遂行を可能にします。 

APIの種類

APIにはさまざまな種類があり、それぞれが特定の役割を持っています。代表的なものとして「Web API」があり、これには以下の2種類があります。

Web API

REST API

Representational State Transfer(REST)に基づき、シンプルで軽量な通信が特徴。HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使用し、URLでリソースを指定して操作します。主にWebサービスやモバイルアプリで広く利用され、クライアントとサーバー間の非同期通信が容易に行えます。REST APIは、ステートレスな設計でスケーラビリティやキャッシュ効率が高い点が特長です。

SOAP API

Simple Object Access Protocol(SOAP)に基づき、データ通信の信頼性とセキュリティが強化されたAPIです。XML形式のメッセージを使用し、厳格なエラーハンドリングやトランザクション管理が求められるシーンで活用されます。金融システムや複雑なビジネスプロセスにおいて、SOAP APIは信頼性が高い選択肢となります。

他にも、以下のようなAPIがあります。

ネイティブAPI

ネイティブAPIは、オペレーティングシステム(OS)が提供する機能やリソースにアクセスするためのAPIです。これにより、アプリケーションがハードウェアやOS固有の機能(例:ファイルシステム、デバイスドライバなど)にアクセスし、直接操作することが可能です。ネイティブAPIは、OSごとに異なる実装があり、開発環境に依存します。

ランタイムAPI

ランタイムAPIは、プログラムが実行されているランタイム環境に依存するAPIであり、特定のプラットフォームやフレームワークが提供するライブラリや関数にアクセスします。たとえば、Javaや.NETのランタイムは、各言語の実行時に使用される標準APIを提供し、アプリケーションの処理をサポートします。

ライブラリAPI

ライブラリAPIは、ソフトウェア開発者が特定のタスクを簡単に実行できるように提供される一連の関数やメソッドの集合です。これにより、開発者は低レベルの詳細を気にせず、高度な処理を行うことができます。たとえば、画像処理、暗号化、ファイル操作などが簡素化されます。

データベースAPI

データベースAPIは、データベース管理システム(DBMS)にアクセスしてデータの操作を行うためのAPIです。SQLクエリを実行するために使用され、アプリケーションはデータの取得、更新、削除、検索などを実行できます。これにより、大規模データの管理や、複数のアプリケーション間でのデータの一貫性を維持しやすくなります。

API活用のメリット

APIを活用することで、業務効率を大幅に向上させることができます。ここでは、APIの具体的なメリットを見ていきます。

複数システム間の統合作業

APIを利用することで、異なるシステム間でのデータ連携がスムーズに行われ、業務の流れが効率化されます。例えば、CRMシステムとERPシステムをAPIで連携させることで、顧客情報や在庫データのリアルタイム共有が可能となり、業務の最適化を実現します。

リアルタイムデータ処理の重要性

APIはリアルタイムでのデータ処理が可能です。これにより、情報の遅延なく業務が進行でき、意思決定の迅速化に寄与します。たとえば、販売データや在庫データをリアルタイムで取得し、必要なタイミングで対応策を講じることが可能になります。

人的ミスを防ぐ

手作業での入力ミスやデータの転記ミスは、業務において大きな問題となることが多いです。APIを活用することで、手作業を自動化し、入力ミスや転記ミスの発生を防ぐことができます。これにより、業務の正確性が向上し、作業時間の短縮も期待できます。

まとめ

APIは、異なるシステム間でのデータ連携を実現し、業務効率化を大幅に向上させる強力なツールです。複数システムの統合やリアルタイムデータ処理の促進、手作業の自動化など、企業にとってさまざまなメリットをもたらします。しかし、その導入には適切な計画が必要です。APIの種類や活用法を理解し、自社の業務に適したAPIを選択することが成功の鍵となります。

参考記事:データ連携で業務効率化!その仕組みとメリット

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